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【基礎】フロントガラスの交換や修理に保険は使えるの?車はどこに持ち込めばいいの?

自動車フロントガラスの飛び石キズ、保険を使って修理できるの?とお悩みではないでしょうか。自動車保険を適用する場合の条件や保険等級への影響、フロントガラスの修理や交換を行うおすすめの方法を解説します。


車のフロントガラスに跳ねた飛び石でヒビが入ってしまった。こんなときは、修理の費用の不安だけでなく、どこに頼めば良いのかわからないという悩みも出てきます。

この記事では、

  • 自動車ガラスの修理や交換には自動車保険が使えるのか?
  • 修理や交換をしたい場合はどこに行けばいいのか?

といった内容について詳しく解説していきます。

まず結論!フロントガラスの交換や修理に自動車保険は使える!

まず結論として、飛び石などによるフロントガラスの破損や交換には車両保険が使えます。

「だったらすぐに保険を使って修理しよう!」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。自動車保険を利用するときには、いくつか注意点があります。

自動車保険を適用するときの4つの注意点

自動車保険を適用するときには、次の4つの点に注意してください。

  1. 保険等級が下がる
  2. 事故有係数により保険料が割増になる
  3. 価格によっては自己負担金が発生
  4. 飛び石の修理に保険が使えないこともある

ん?どういうこと??

と思われたかもしれませんが、以下それぞれについて、詳しくご説明します。

1.保険等級が下がる

自動車保険には、1~20までの等級ごとに分かれた「ノンフリート等級制度」があり、この等級がみなさんが支払う保険料に大きく関係しています。等級の数字は無事故で1年間経過すると小さくなり、保険料が割引されていくというものです。逆に、事故を起こして保険請求を行うと、等級の数字が大きくなり保険料は高くなっていきます。

従来はフロントガラスの交換や修理に保険を利用した場合、等級の変更に影響はありませんでした。しかし、2013年に行われたルール改訂により、現在ではフロントガラスの交換や修理に保険を利用すると「翌年1等級ダウン」対象の事故扱いとなります。

つまり、自動車ガラスの修理や交換に保険を適用すると、保険等級が下がり、保険料が高くなってしまうということです。保険を使うかどうか判断する際の重要なポイントとなりますので、必ず知っておいてください。

2.事故有係数により保険料が割増になる

続いては事故有係数に関する点です。自動車保険料に影響するのは、さきほど解説した等級だけではありません。

自動車保険を利用した翌年は「事故有係数適用期間」として、一定期間保険料が同じ等級でも高くなります。フロントガラスの修理で1等級のダウンしたときに、事故有係数が適用される期間は1年間です。

つまり、「等級が下がった分の割増」と「事故有係数による割増」、翌年はこの二重の負担増があるということです。意外に知られていない盲点ですので、こちらもきちんと理解しておくようにしましょう。

3.交換や修理の費用によっては自己負担金が発生

自動車保険を利用するときに、車両保険でも必ず全額保険金で支払われるとは限りません。契約の内容によりますが、「免責金額」が決まっていることがあり、この分は「自己負担」となります。

たとえば、保険契約で「免責5万円」と書かれているときには、5万円を超えた分にしか保険は支払われないということです。この場合、修理が5万円以内に収まる場合には、保険料は支払われません。一方、修理代が7万円だった場合には、自己負担額が5万円で保険からは2万円を補填するこが可能です。

保険を使えば自腹で払う金額は0円、と思い込んでいる方も多いようですので、注意してください。

4.飛び石によるキズの修理には保険が使えないこともある

車両保険に加入していないときは、自動車保険を利用したフロントガラスの修理はできません。フロントガラスの飛び石などの損害は「車両保険」の補償範囲での対応になります。

車両保険にも、自損事故にも対応するものや、相手がいるときだけなど種類がありますが、多くの場合どちらの契約でも補償範囲に含まれているはずです。しかし、料金を抑えるために条件を変更している契約などで、一般的な条件とは違うことがあるかもしれません。

車両保険に加入していることは前提として、「飛び石による窓ガラスの損害」が補償範囲に含まれているかどうかという点は必ず確認しておきましょう。

 

これら4つの点について理解いただけたでしょうか?

自動車保険に加入していても、見落としがちなポイントばかりですので、いまいちど契約内容や補償内容をチェックしてみることをおすすめします。

ガラスの交換や修理をしたいときはどこに車を持ち込めばいいの?

さて、ここまで解説してきた内容で、保険についてはご理解いただけたかと思います。

続いては、実際にフロントガラスの修理をしたいと思ったときに「どこに車を持ち込めば良いのかわからない…」というお悩みがあるかもしれません。

自動車ガラスの修理は、次のようなところで対応してくれます。

  • 自動車ディーラー
  • 自動車ガラス専門店
  • 自動車用品(車検整備)店

それぞれの特徴について簡単にご紹介しておきます。

ガラス修理に対応しているお店の特徴

実際に、自動車のフロントガラスの修理や交換をお願いするときにはどこがおすすめなのでしょうか?

まずはそれぞれの特徴の違いから見ていきましょう。

自動車ディーラー

修理先として最初に思いつくのは自動車ディーラーではないでしょうか?お乗りのメーカーのディーラーに相談すれば、フロントガラスの修理対応はしてくれます。純正品による交換や修理など、アフターに関してももっとも安心できるという特徴があります。

ただし、ほかの選択肢と比べると「価格が割高」な印象があると思います。修理するパーツにもよりますが、概ねその感覚は正しいと思っていただいて結構です。自動車ディーラーは費用面で高額になりやすいというのが特徴です。

自動車ガラス専門店

続いての選択肢が、自動車ガラスの修理を専門に行うお店です。いわゆる自動車ガラスのプロフェッショナルとお考えください。

ディーラーでは自社製品ということで修理に信頼も持てますが、やはりフロントガラスに特化した面では専門的な「知識・経験・技術」があるという点が、自動車ガラス専門店の優位性です。

ほかにも、輸入車や旧車などでも対応してくれるところがあったり、部品の供給の面でも安心できるというのが特徴です。

自動車用品(車検整備)店

全国展開する「カー用品店」や、車検整備を行う施設を持った「ユーザー車検代行業者」でも受け付けてくれるところがあります。ディーラーよりも価格が割安ということと、店舗の数も多いので相見積もりしやすいというのが特徴です。

ただし、整備設備や技術者を持たないところでは直接対応できないこともあることのほかに、「技術面での不安」や「輸入車など一部対応できない車もある」などのデメリットもあります。

おすすめは「自動車ガラス専門店」

フロントガラスの修理に関して言えば、やはり専門店に依頼することがもっともおすすめになります。

理由は「ディーラーよりも安く、カー用品店よりも信頼できる」という点にあります。

専門店ならではの技術力や、国産車・輸入車問わず対応してくれるという点もあります。ほかにも、出張修理などの状況に合わせた対応をしてくれるなど、専門店ならではのサービスが利用できるメリットも大きいといえるでしょう。

 

こうした自動車ガラス専門店は、Yahoo!やGoogleで【フロントガラス 修理 渋谷(地域名)】などで検索するとすぐにヒットします。フロントガラスの修理や交換で迷った場合は、お近くの自動車ガラス専門店を探して見てはいかがでしょうか?

まとめ

突然の飛び石などで被害を受けた自動車のフロントガラスの修理には、車両保険を利用した修理ができます。修理先もいろいろとありますが、この記事で解説したように、技術や価格の面で自動車ガラス修理専門店がおすすめです。

また、ガラスの修理に保険を使うときには、等級が変わることなどで保険料負担が増えるという問題や、免責額による自己負担分も出ることがあります。ガラス修理の見積もりを見ながら、実費負担と保険利用のどちらが損をしないのかをよく考えてから利用するようにしましょう。

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